IDOLISSUES

グラビア復権の時代に、 アイドルを語れ、語りつくせ

橋本奈々未 写真集「2017」Review

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 この写真集を初めて見たとき、笑ってしまった。橋本奈々未は、もともとアイドルをやるような人ではなかったんだ、と思ったからだ。

 帯に「彼女の”これから”が見えるのは、僕だけだろうか」と秋元康の言葉がある。正にそうだ。この写真集は橋本奈々未の、僕らが見ることが出来ない「これから」を映したものである。青春を乃木坂46に捧げ、引退で僕らを悲しみの底に突き落とし、僕らの追いつかない境地に辿り着き、その先へ行ってしまった、橋本奈々未なのだ。

 誰にも媚びず美しくあれ、橋本奈々未にはそんな言葉が似合う。アイドルの写真集にありがちな「アイドル的かわいさ」に溢れる写真集は巷に溢れているが、これだけ「凛」という言葉を体現した写真集は初めてではないか。

 巻末で暗い色のリップをで唇を染め、ドレスを纏ったショットがある。清純なイメージとは程遠いダークな印象だ。もう「アイドル橋本奈々未」は完全に捨て去り、その先へ行った。もう橋本奈々未はどこにもいない。