グラビア復権の時代
2017年のグラビアシーンを一言で現すと、それは「グラビア復権の時代」ということです。どういうことかというと
「グラビアシーンが2000年代のような再び黄金期に入った」
「グラビア新時代に入った」
「媒体は相変わらず大きく力を持っている」
ということです。
見方を変えると
「グラビアをグラビアアイドルだけがやる時代は完全に終わり、グラビアアイドルはより苦しい時代に追い込まれていく」
ということです。
- 2000年代のような黄金期とは?
遡ること2000年代。グラビアシーンは盛り上がっていました。ほしのあき、安田美沙子、熊田曜子などレジェンドグラドルが多数発掘されていました。
この時代は
「グラビアがグラドルだけだった時代」です。
当時のヤングマガジン主催の「ミスマガジン」も、水着グラビア主体で新人グラビアアイドルの発掘がメインでした。
- グラビアの新時代とは?
2017年グラビアシーンのキーワード、それは「モグラ」です。
モグラとは「モデルとグラビアどちらもこなせる(どちらかというとモデルに重心を置いている)グラビアタレント」です。
泉里香、馬場ふみか、内田理央、逢沢りな、武田玲奈、池上紗理衣…今年ブレイクしたモグラは数多いです。
林田岬優、鈴木優菜などグラビアデビューの予想もつかなかったモデルもグラビアデビューしました。
このモグラブームはいまに始まったことではありません。
モグラブーム起源は2007年「グラデル」の登場です。
2007年に杉本有美と白鳥百合子の登場でグラビアシーンは変わりました。当時はまだ「グラデル」と呼ばれグラビアアイドルであることに重心が置かれていました。
2008-2009年に南明奈のブレイクで更にグラデルの裾野は広がりました。
そして2010年のAKB48ブーム。
グラビアシーンをAKB48が席巻しました。この現象は織田 祐二著「グラビアアイドル幻想論」に詳しいです。
そして2017年、モグラブーム。
モグラが席巻した理由は2つです
- スタイル、ビジュアル共に完成度が高く男性女性からも支持される
これは既存のグラビアアイドルと比べれば一目瞭然。「ソフマップ系」と揶揄されるグラドルは体格がよくないことが多い。
しかし、モグラは胸も大きく、スタイルもいいとなると人気が出るのは当然の帰結です。
- ファッション誌撮影で撮られること慣れている
グラドルに比べて撮られ慣れています。ファッション誌は自分自身よりファッションを見栄え良くするために撮ります。その場でのオーダーに合わせることに慣れています。つまりはグラビア映えする。
- 媒体の力とは?
ここで定義する媒体は「紙・雑誌」です。
デジタルコンテンツ急増の中、週間プレイボーイ、ヤングマガジン、ヤングジャンプは健在です。
2017年4月、グラビアシーンにまた一人新たなスターが現れました。
小倉優香、澤北るなです。
これが小倉優香だ!
芸能界デビュー自体はしていましたが、グラビアデビューし、火をつけたのはヤングマガジンと週間プレイボーイです。
泉里香もスタイルブックで下着姿を披露していましたが火をつけたのは2016年のヤングジャンプでした。
インスタ、YouTubeから登場するアイドルも多いですが、紙媒体の力は未だ絶大なものと言えるでしょう。
週プレも「ミスグラジャパ」というコンテストを始めます。
- グラビアシーンはどうなるか?
モグラブームが続いていくと思います。
小倉優香のような「いきなり表紙デビュー」も増え、モデルのグラビアデビューはどんどん加速するでしょう。